ご挨拶
ブロック長からのメッセージ
茨城県社会福祉士会理事
茨城県社会福祉士会県南ブロック長
萩原 廣茂
こんにちは。会員の皆様、お元気にてそれぞれの分野で苦しく厳しい中でもご活躍されておられますでしょうか。
また、このホームページで知り合うことの出来ました一般関係者の皆様、それぞれの生活を通じてご奮闘されておられますでしょうか、ご苦労様です。
私も一会員として、その苦しさ、その厳しさ、いそがしさに遭遇し、実感することが多々あります。
たまに聞く言葉として、学生の皆様の中には「社会福祉士の方向に進みたい」という希望を持っていると、学校の多くの進路指導の先生方は「就職は少ないし、あったとしてもケアワーカーしかない」とか『給料が安い』「20%台の国家試験合格率が難しい」『大学に進んでも実習・演習があまりない』等と悲観的な言葉が示唆されるようです。
このような現実を抱えていますが、しかしながら一歩一歩確実に明るい日差しに向かって、遅い歩みですが前進していると思います。例えば、地域包括支援センターへの社会福祉士の配置義務付け等の施策が多くの皆様のご努力により進められていることなどに着目していきましょう。
私たちが会員になったときの当初の動機を振り返ってみると、今日のような政権に交代転換する前の小泉政権とその後の政権では、導入されるべきでない私共の福祉の世界に、市場自由原理主義の思想の、勝ち組、負け組みの考え方が取り入れられ、弱者切捨てが展開されました。当時、この考え方に対して批判する人が少なかったことを、ソーシャル、インクルージョンを行動する視点から大いに反省すべきではないかと思います。
もう一度、何時も原点に立ち戻って、社会福祉士の倫理綱領を認識してみたいと思います。倫理綱領の前文には、「われわれ社会福祉士は、すべての人が人間としての尊厳を有し、価値ある存在であり、平等であることを深く認識する。われわれは平和を擁護し、人権と社会主義の原理に則り、~~~~~~社会福祉の推進とサービス利用者の自己実現をめざす専門職であることを言明する。」と述べています。そして又、3の2に、社会への働きかけで、「社会福祉士は、社会に見られる不整主義の改善と利用者の問題解決のため、利用者や他の専門職等と連帯し、効果的な方法に寄り社会に働きかける。」を考えてみることも大切なことでしょう。
同士の皆さん、県南ブロックの会員の皆さん、楽しく有意義に人生を考えてみましょう。
平成21年9月