「中核地域生活支援センター『がじゅまる』施設見学会」by M.M.
中核地域生活支援センター「がじゅまる」施設見学会
by M.M
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茨城県県南ブロックではバスを1台借りきり、土浦を朝9:00時に出発し総勢24名で千葉県市川市まで、研修に行ってきました。
千葉県では、孤立した人への支援と地域づくりを目指して、2004年(平成16年)10月に千葉県内14の健康福祉圏域ごとに、千葉県独自の福祉サービスである中核地域生活支援センターを設置しました。
このセンターは、こども、障害者、高齢者など、誰もがありのままにその人らしく、地域で暮らすことができるように、24時間365日体制で福祉サービスのコーディネート、福祉の総合相談、権利擁護を行い、地域住民の福祉の向上を図ることを目的としています。
私たちが研修に臨んだ「がじゅまる」は社会福祉法人一路会が県より受託した中核地域生活支援センターです。センター長1名、地域コーディネータ4名、その他コーディネータ1名というスタッフで活動されています。
資料として『社会福祉法人一路会〈要覧〉』『千葉県中核地域生活相談支援センター活動白書2010』『分断されないトータルな支援をめざして』を頂き、センター長より懇切丁寧に説明していただきました。その概略を紹介します。
相談回数は、平成22年度は9416件(平成17年度5490件)、訪問件数も2957件(平成17年度1059件)と大変ハードな数に上っています。
その中で何らかの障害を抱えた人が約70%にも達し、障害の重複している人も多い。また最近の傾向として経済的な悩みを抱えた人が増え、相談件数全体の24%にも増加してきているそうです。
家族関係の悩み、介護・支援サービスを受けたい、話を聞いてほしい、ひきこもり等、さまざまな相談を受けています。
スタッフの一人が携帯を自宅に持ち帰り、24時間体制で相談に対応しているとのことでした。
支援の仕方として指導していただいた主な内容は、直接相談者に会って、よくアセスメントする。多くの方はソーシャルスキルの低い方だから、社会とどうつながるのか教え不安を解消していく。一緒に悩んで、最後には本人が決めることができるよう支援する。相談者とつながり信頼を得て、地元の福祉サービスに結び付けていく。弁護士、医療機関の支援も頂きながら活動しているとのことでした。
日々手探りの活動をされながら、使命感に燃えて活動されている様子が窺えました。
お話をお聞きしていて、相談者とまずつながることによって本当の支援がスタートできるのだと、強く感じました。ご指導ありがとうございました。